「今の痛みを0〜10の数字で表してください。0は痛みなし、10は想像できる最大の痛みです。」

痛みなし 最大の痛み

「今の痛みに一番近い顔を選んでください。」小児・認知症・言語障害のある患者に有用。

FLACC は乳幼児・言語的意思疎通が困難な患者の痛みを行動観察で評価するスケールです。各項目0〜2点、合計0〜10点。

FLACC スケール
F — Face(顔の表情)
0
特に表情なし・微笑み
1
時々しかめ面・引きこもり・無関心
2
頻繁〜持続するしかめ面・顎の震え・食いしばり
L — Legs(下肢の動き)
0
普通の体位または弛緩している
1
落ち着きなく・緊張・断続的な動き
2
蹴る・下肢を引き上げる
A — Activity(体の動き)
0
静かに横になっている・普通の体位・楽に動いている
1
くねくね・前後に動く・緊張している
2
弓なり・硬直・急激な動き
C — Cry(泣き声)
0
泣かない(起きていても寝ていても)
1
うめき・むずかり・時々泣く
2
持続的に泣く・叫ぶ・すすり泣き
C — Consolability(なだめやすさ)
0
機嫌がよい・リラックスしている
1
時々触れること・抱っこ・話しかけでなだめられる
2
なだめること・気を紛らわせることが難しい
合計スコア
0
痛みなし〜軽度の不快感
📊 FLACC スコア判定基準
スコア判定対応
0点痛みなし経過観察
1〜3点軽度の痛み非薬物的介入
4〜6点中等度の痛み鎮痛薬を検討・医師報告
7〜10点重度の痛み速やかに医師報告・鎮痛薬
📋 疼痛スケール 使い分けガイド
スケール対象特徴
NRS 成人・意思疎通可能な患者 0〜10の数字で評価。簡便で経時的評価に有用
VAS 成人 100mmの線上で評価。精度高いが紙が必要
フェイス
スケール
小児・高齢者・認知症 顔の表情で選択。言語障害があっても使用可
FLACC 乳幼児・言語的意思疎通困難 行動観察で評価。ICU・術後患者にも使用
BPS ICU・人工呼吸中患者 表情・上肢・換気器への反応で3〜12点評価
0
痛みなし
1〜3
軽度 ─ 日常生活に支障なし
4〜6
中等度 ─ 日常生活に支障あり・鎮痛検討
7〜10
重度 ─ 耐えられない痛み・速やかに対応

※ 疼痛評価は定期的に繰り返し行い、介入前後で比較することが重要です。患者の訴えを主観的に尊重し、バイタルサインの変化も合わせて評価してください。