NPUAP/EPUAP(2019年)の国際的な褥瘡分類。タップしてケアポイントを確認。
1期
消退しない発赤
皮膚の完全性は保たれている
▼
圧迫を解除しても消えない発赤。黒色人種では変色・硬結・冷感として現れる。
2時間以内に体位変換・除圧
体圧分散マットレスへ変更を検討
スキン-テア予防:保湿・刺激回避
摩擦・ずれを減らす(ポジショニング)
発赤部へのマッサージは禁忌
2期
真皮に至る部分的損傷
浅い潰瘍・水疱
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真皮が露出した浅い潰瘍、または壊れていない水疱や破れた水疱として現れる。
除圧の徹底・体位変換記録
創面の湿潤環境を保つ(ハイドロコロイドドレッシングなど)
水疱は原則破らない(破れた場合は清潔に保護)
栄養状態の改善(蛋白・亜鉛・ビタミンC)
感染徴候(発赤・腫脹・滲出液増加)を観察
3期
全層皮膚欠損
皮下組織まで達する
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皮下組織まで達する全層欠損。骨・腱・筋肉は露出していない。ポケット形成あり。
医師への報告・治療計画の立案
感染コントロール(発熱・WBC・CRP管理)
壊死組織のデブリードマン(医師指示のもと)
ポケット部の洗浄・適切なドレッシング材選択
栄養サポートの強化(NST介入も検討)
4期
全層組織欠損
骨・腱・筋肉の露出
▼
骨・腱・筋肉が露出または直接触知できる状態。骨髄炎を合併することがある。
骨髄炎・敗血症のリスク評価(即座に医師報告)
外科的治療(デブリードマン・植皮術)の検討
陰圧閉鎖療法(VAC療法)の適応を確認
高カロリー・高タンパク栄養管理
疼痛管理・精神的サポート
DTI
深部組織損傷(DTI)疑い
皮下の損傷が先行する
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表皮は正常に見えても皮下で壊死が進行。暗紫色・暗赤色の変色。急速に悪化する可能性あり。
即座に完全除圧・医師へ報告
経過観察を密に(24〜48時間で急激に悪化することあり)
硬結・熱感・疼痛・水疱形成の有無を継続観察
判定
不能
ステージ判定不能
壊死組織で創底が見えない
▼
スラフ(黄色・白色)やエスカー(黒色の壊死痂皮)により創底の組織損傷程度が判定できない。
壊死組織の除去後に再ステージング
乾燥した踵部のエスカーは除去しない(血行評価後に判断)
感染徴候がなければ壊死組織は保護
各項目を選択して褥瘡発生リスクを評価。合計スコアが低いほどリスクが高い(最低6点・最高23点)。
ブレーデンスケール
①知覚の認知
1
全く感じない
2
重度に障害
3
軽度に障害
4
障害なし
②湿潤
1
常に湿っている
2
たいてい湿っている
3
時々湿っている
4
めったに湿らない
③活動性
1
臥床
2
座位可能
3
時々歩行
4
歩行可能
④可動性
1
全く体動なし
2
非常に限られる
3
やや限られる
4
自由に体動
⑤栄養状態
1
不良
2
やや不良
3
適切
4
非常に良好
⑥摩擦とずれ
1
問題あり
2
潜在的に問題あり
3
問題なし
合計スコア
—
各項目を選択してください
📊 判定基準
9点以下高リスク ─ 毎日評価・予防強化
10〜12点中リスク ─ 体圧分散・体位変換
13〜14点低リスク ─ 定期評価継続
15点以上リスクなし ─ 通常ケア
好発部位 ─ 体位別
仙骨部
最多発生部位。全褥瘡の約30%
踵部
DTI好発。枕などで浮かせて除圧
後頭部
特に乳幼児・ICU患者で注意
肩甲骨部
痩せた患者で突出しやすい
脊椎棘突起
やせ型患者で注意
肘頭部
腕の位置に注意
大転子部
側臥位の最多発生部位
外果部
骨突出が顕著。パッドで保護
耳介部
酸素チューブ・眼鏡による医療機器関連褥瘡に注意
膝関節外側
両脚の間にクッションを挟む
肩峰部
30°側臥位が推奨
内果部
下側の脚と上側の脚が接触しないよう
顔面(頬・額)
腹臥位中は1〜2時間ごとに向きを変える
膝蓋骨部
パッドで保護
胸骨部
特に女性・やせ型
腸骨稜部
骨突出が直接圧迫される
趾部
足先の角度に注意
坐骨結節部
車椅子・椅子座位で最多発生
仙骨・尾骨部
後傾姿勢で圧迫増大
大腿後面
座面が硬い場合に注意
足底部
フットレストの調整を確認
⚠️ 医療機器関連褥瘡(MDRPU)にも注意。酸素マスク・経鼻カヌラ・チューブ類・ギプス・圧迫包帯などが原因となる。
褥瘡予防・ケアの5原則
🔄
除圧・体位変換
原則2時間ごとに体位変換。体圧分散マットレス使用時は延長可(患者状態による)。30°側臥位が仙骨部除圧に有効。
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スキンケア
皮膚の清潔・保湿を維持。失禁後は速やかに清拭。撥水クリームやバリア剤で湿潤刺激から保護。摩擦・ずれを最小化。
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栄養管理
高蛋白・高カロリー食。亜鉛・ビタミンC・アルギニンの補充を検討。Alb <3.0g/dLは高リスク。NSTへの依頼も考慮。
🩹
創傷管理
湿潤環境を維持するドレッシング材を選択。感染時は抗菌ドレッシングへ変更。壊死組織のデブリードマンは医師と相談。
📋
アセスメントと記録
ブレーデンスケールで定期評価。創の大きさ・深さ・滲出液・臭気・感染徴候を記録。DESIGNスケールで創傷評価も有用。
💡 発赤部のマッサージは禁忌。組織への機械的刺激が損傷を悪化させる。