📋 改訂水飲みテスト(MWST)手順
① 準備:患者を座位(または30°以上挙上)に保つ
② 施行:冷水3mLをシリンジで口腔底に注ぎ嚥下させる
③ 観察:嚥下反射・むせ・呼吸状態・湿性嗄声を確認
④ 判定:4点以上なら2回繰り返し、最低スコアを採用

⚠️ 唾液誤嚥リスクが高い場合は実施前に医師に確認
評価スコアを選択
1
嚥下なし / むせる / 呼吸切迫
嚥下反射が起きない、または著明にむせる・呼吸が乱れる
2
嚥下あり、呼吸切迫(silent aspiration疑い)
嚥下は起きるが、呼吸が乱れる。不顕性誤嚥の可能性あり
3
嚥下あり、呼吸良好、むせ or 湿性嗄声あり
嚥下・呼吸は安定するが、むせる(または声がぬれている)
4
嚥下あり、呼吸良好、むせなし
問題なく嚥下できる
5
4点 + 30秒以内に2回反復嚥下可能
嚥下機能が良好。反復嚥下も問題なし
✅ 4〜5点 — フードテストへ進む
  • MWSTは良好です。次にフードテスト(FT)を実施してください
  • FTも4点以上であれば嚥下食の段階的アップを検討
  • 必要に応じてSTへの介入を依頼
⚠️ 3点 — 嚥下リハビリが必要
  • 嚥下障害の可能性があります。ST(言語聴覚士)への介入を依頼
  • 食事形態は嚥下調整食(ミキサー食・ゼリー食等)を検討
  • 食事時の姿勢管理・食後の口腔ケアを徹底
  • 医師への報告と栄養士との連携を行う
🔴 1〜2点 — 経口摂取の中止を検討
  • 重篤な嚥下障害の可能性。医師に即報告
  • 経口摂取を中止し、経管栄養や輸液による栄養管理を検討
  • STによる嚥下機能評価(VF・VE等)を依頼
  • 誤嚥性肺炎の症状(発熱・SpO₂低下・呼吸器症状)を観察
🍮 フードテスト(FT)手順
① 準備:プリン(またはゼリー状食品)約4gを用意
② 施行:スプーンで舌の前方に置き嚥下させる
③ 観察:嚥下状況・むせ・口腔内残留・湿性嗄声を確認
④ 口腔内確認:嚥下後に口腔内の食物残留を確認

※ MWSTが4点以上の場合に実施を検討する
評価スコアを選択
1
嚥下なし / むせる / 呼吸切迫
嚥下反射が起きない、または著明にむせる・呼吸が乱れる
2
嚥下あり、呼吸切迫(silent aspiration疑い)
嚥下は起きるが呼吸が乱れる
3
嚥下あり、呼吸良好、むせ or 湿性嗄声 or 口腔内残留
嚥下・呼吸は安定するが、むせや残留がある
4
嚥下あり、呼吸良好、むせなし、口腔内残留なし
問題なく嚥下できる
5
4点 + 30秒以内に2回反復嚥下可能
嚥下機能が良好
✅ 4〜5点 — 嚥下食の段階アップを検討
  • MWSTとFT両方4点以上なら嚥下調整食のレベルアップを検討
  • STと連携し、適切な食形態・姿勢・介助方法を決定
  • 引き続き食事中・食後の状態を観察する
⚠️ 3点 — 現在の嚥下調整食を継続
  • STによる詳細な嚥下機能評価を依頼
  • 現在の嚥下調整食を継続し、段階的な評価を繰り返す
  • 食事姿勢・ペーシング・一口量の徹底管理
🔴 1〜2点 — 経口摂取の中止を検討
  • 重篤な嚥下障害の可能性。医師に即報告
  • 経口摂取を中止し、代替栄養を検討
  • 誤嚥性肺炎の新興・悪化を注意深く観察
嚥下調整食分類 2021(日本摂食嚥下リハ学会)
コード 形態 特徴
0j 嚥下訓練食品0j
均質ゼリー
重度の嚥下障害。少量のゼリー状食品で嚥下訓練のみ
0t 嚥下訓練食品0t
とろみ水
重度。中間のとろみ(または濃いとろみ)付き水で訓練
1j 嚥下調整食1j
ゼリー・プリン
均質でべたつきが少なく変形しやすい固形物。スプーンですくえる
2-1 嚥下調整食2-1
ペースト・ミキサー食
均質でべたつきが少なく、まとまりやすい。スプーンで食べられる
2-2 嚥下調整食2-2
ソフト食・やわらか食
不均質でもよい。口腔内でつぶれる
3 嚥下調整食3
やわらか食・刻み食
舌と上顎でつぶせる。歯がなくても食べられるが誤嚥・窒息に注意
4 嚥下調整食4
軟食・普通食に近い
箸やスプーンで切れるやわらかさ。歯や義歯で噛める
普通食 普通食 制限なし。嚥下機能が正常な場合
とろみの目安(液体の粘度分類)
薄いとろみ スプーンですくうと流れ落ちる。飲み込みやすい液体
中間とろみ スプーンですくうとゆっくり流れる。スプーンで食べる場合も
濃いとろみ スプーンですくっても流れない。固形物に近い粘度
💡 嚥下食の選択はST(言語聴覚士)・医師・栄養士と連携して決定してください。患者の状態に合わせた個別評価が必要です。